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ラクダのツガルさん

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ななぼ



 年齢を重ねてきた猫のまなざしは、奥深い。

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 「ラクダのツガルさん」の記事をネットで見て、頭に残った。

 ラクダの平均寿命は25歳。女子のツガルさんは推定34歳。人間の年齢にすると、100歳をとうに超えているという。

 ツガルさんがいるのは、横浜の野毛山動物公園。国内最高齢のフタコブラクダ。

 その元気の秘密?が、補酵素として知られる「コエンザイムQ10」のサプリメントではないかという。関節炎がひどく、床ずれもひどかったツガルさんが、Q10を飲み始めてから変わったそうな。


 なぜツガル?と思ったら、青森生まれだからという。青森の牧場生まれ。けれど、あまりかまわれず、片隅でひっそりと暮らす姿は牧場前の国道から見え、名前のない当時は「国道のラクダ」といわれていた。


餌は十分ではなく、地元の人から給食の残りのパンなどをもらって育った。

 転機が訪れたのは昭和50年代後半のある冬。吹雪の中、たたずむツガルさんの姿がテレビで偶然放映された。それを見た神奈川県に住む男性がかわいそうに思って引き取り、野毛山動物園に引っ越させた。

 こうして来園したのが昭和57年12月。だが、同園ではラクダの飼育予定はなく、困惑したのが実情だった。ここでも微妙な立場から新生活を始めたツガルさんだったが、おとなしい性格から来園者に好かれた。パートナーだったミチオさん(雄)とも仲良く過ごしたが死に別れ、子供を持つことはなく、ゆっくりと歳を重ねてきたという。



 津軽の国道沿いの牧場で、「なぜ?」と思ったかどうかは知らないけれど、そこにいたラクダ。

 その情景を思い浮かべたら、胸が詰まった。

 
 平均寿命に達したころから高齢化が顕著になったというツガルさんだが、同園は公開をやめなかった。命あるものとしてごく自然に一日、また一日と老いていく姿は「生きること」をそのまま伝えている。




 ツガルさんのブログもあるみたい。興味のある方は検索してみてください~。


 私の悩みもどきなんて、つくづく塵に等しいと思った次第。

 ツガルさん、ありがとうね~~。
by amemiyataki | 2010-08-26 17:30 | 日常
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