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本日から、春。

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 会議に遅れる~~と、気ぜわしく小走りしていて、信号待ちのとき。

 ふと、陽射しがまぶしくて見上げたら。

 空は青く、裸の木のこずえにはスズメばかりか大きな鳥まで。逆光だったのとiPhone撮影なので今ひとつつたわらないかもしれないけれど。

 この瞬間、ああ春だなあと思った。空気と陽射しが明らかに違う。

 寒の戻りも積雪もあるだろうけど。

 春だな、と。

*****

 人生のなかで一番忙しかった時期は、30代前半だと思う。チラシの仕事もしていて、一日にクライアント3件回ったこともあれば…中には夜明けの高速でタクシー帰りということもあった。明け方、夜明けとともに地方からいっせいに来るトラックの数々。それらと逆行するように、帰宅。

 あのときはまだ若く体力もあり無茶もきくから忙しくてもなんとかなった。

 チラシの仕事をしているとき、同僚の女の子がふと井上陽水の「闇夜の国から」を歌いたくなったといったのを思い出す。

闇夜の国から二人で舟を出すんだ
海図も磁石もコンパスもない旅へと
 

 忙しい日常の輪から抜け出て、どこかに行ってみたい。あてのない旅へ。

 別に旅でなくてもいいのだけれど、「抜け出す」ことがしてみたかったのだと思う。

 それまで、洋楽しかまず聴いていなくて邦楽はとんとうとい私。歌詞がわからなくてつまらなくない? と彼女に言われたりもしたけれど。

 それがきっかけで、しばらくはカラオケで陽水の歌ばかり歌っていたっけ。

 彼女は横浜から都心へ通勤。明け方3時まで仕事して、帰ってよし。次は10時に来るように。と言われて帰れるはずもなく、水道橋のビジネスホテルに泊まったり。

 今思うと、本当に無茶な働き方だった。上司も寝袋を持ち込んでパイプ椅子を並べて仮眠をとっていた。


 彼女は、結婚というかたちで忙しさから抜け出すことができた。たぶん、私には言いにくかったのかもしれないなあと今は思う。突然だったことに私はとまどい、それがきっかけでなんとなく口を聞かなくなってしまった。私以外の人が職場で全員知っていることに、まだ若かった私はけっこう傷ついちゃったんだな。

 新潟に嫁いだ彼女は、きっと肝っ玉母さんになって子育てに、また仕事にとがんばっているのだろう。


 そうした忙しさに比べたら、今の忙しさははるかに及ばない。けれど。

 年を取ったせいで無理はきかず(7.5時間は寝ないと使い物にならないロングスリーパー)。

 この忙しさは何にたとえたらいいのだろう。要は人手不足なのだと思うけれど。一時的なことで恒常的ではなく。いつかあのときは忙しかったなあと懐かしく振り返るときは来ると思うのだけど。

 やれやれ。

 
 あまりに忙しく、なんだか酸欠状態のようになり、まずは遅いランチでもとコーヒーショップDに向かう。目当てのフォカッチャは品切れ。Cサンドも品切れ。チーズトーストにしたら…半分しか焼けてなかった。あったかいものを口にしたかったんだけどな。
 Dも人手不足なのか、新人さんが四苦八苦しながら一生懸命だった。

 なにはともあれ、仕事があるのはいいことで感謝しなきゃと思うものの。

 忙しくていいことって、実はあんまりないんだよなあとも思ったり。
by amemiyataki | 2011-02-15 13:35 | 日常
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