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秋の気配

 文字どおり「てんやわんや」のお盆も終わり、昨日午前は空が一面真っ黒の雷雨。それが過ぎ去った後の大気は、夏の猛暑やイヤな湿気がきれいになくなり、たちまち秋の訪れを感じさせた。秋。やがて冬が来るのだ。

 今年の夏は、なぜか桃のいただきものが多かった。
 母の不調を聞いた伯父夫婦が桃を手土産に。そのお礼に訪ねたら、さらにそのお礼を兼ねてお盆に伯父が桃を再び持ってきてくれた。その際、タクシーの中にバッグを忘れ、取り戻したりなんだりとタクシー会社に連絡を取る。そのことの礼で、今度は伯母が来訪。そのときは桃と梨をいただいた…。

 伯父も伯母も、この一年ほどでめっきり老いを感じさせるようになった(伯父はバイパス手術を受けた)。いただいた桃は20個近く……うーん。

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 今週月曜、グレとぜんの通院。グレは口内炎がなかなか治らず、ぜんは慢性副鼻腔炎がなかなか治らない。ともにエイズキャリア。
 根底にエイズウイルスがあるということは、免疫系が弱いわけで、治癒が遅い。エイズキャリアで気をつけなくてはいけないのは、二次感染(皮膚病、口内炎など)。
 実はグレは去勢手術以外にはほとんど通院歴がない。これまで脱毛、口内炎でレメディを処方してもらっていたが、「やはり見ないことには…」とのことで(そりゃそうだ)、思いきって通院。ケージごと。

 通院させて、本当によかった。

 ぜんちゃんは体重5.45キロ。青っぱなを飛ばす以外、本人(猫)はいたってご機嫌。診察台ではびびっていたけど。青っぱながにじむ鼻面をごんごんと押し付けてくるかわいさ(息をするのに苦しいんじゃないだろうか)。

 先生のところのピノ子と症状が同じ。ピノ子がエイズノゾース(エイズウイルスから作られたレメディ)でかなり改善したそうで、ぜんちゃんにも処方してもらう。それから、炎症サポート。一週間に1回、インターフェロンの注射。

 そして、グレ。表情がほとんどなく、人馴れはしていないが、威嚇はまったくしない。「さわれるかどうか、暴れるかどうか、ちょっとわかりません」と言うと、先生はケージを開け、「失礼しまーす」と声をかけて、革手袋をはめた手でゆっくりとグレの体を撫でる。撫でる。

 うー…とうなったものの、グレは優等生な患畜だった。脱毛も、いつのまにかきれいに治っていて(シリカとスタッフィサグリアが効いたのか?)、口の中は……真っ赤だった。歯石もがっつり。これでは、食べたくても食べられない。

 食べる気は十分ある。が、口に入れたとたん、「ぎゃっ」と悲鳴をあげ、吐き出し、食べるのが怖くなってしまう。という悪循環が続いていた。最近では恐る恐る口にする、といった感じ。ドライをすりつぶし、「猫ちゃんのミルク(液体)」でのばしたり。それに、マヌカハニー、あるいはプロポリスをまぜていた。ミルクが大好き、というのが幸いしている。プロポリスにもまったく抵抗がない。

 こっこちゃんのように、血液検査をしてから、歯石取りをしたほうがいいでしょう、とのこと。

 グレにもインターフェロン。そして炎症サポートと口内炎用のレメディ、エイズノゾース。

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グレ



 先生は、グレはもしかして白内障では…と言った。よく見えていないようだ、と。
 白内障というのは、目が白濁しているなど症状が見えるものかと思っていたが、そうではないようだ(濁るのは、水晶体)。
 グレの目は、ガラス玉のよう。そして、ずっと気になっていたのだが、表情が能面のよう。反応がないというか。
 そうか、よく見えてないから無表情・無反応だったのか。

 もっとも、グレは賢い。プチポン猫で、ふすまや引き戸を開けられるのは、ななぼとグレだけ。食事が待ちきれないと、グレはふすまを開けて、階段を下りてくる。見えてないことなど感じさせないほど、まっすぐ爪とぎのところへ行って爪とぎをし、窓際でくつろぎ、外の空気を楽しんだり。

 まったく見えてないわけではないようだ。瞳孔の収縮もあるようだとサヴァさんが言う。

 保護して1年以上経っているけど、まだまだ、理解していない部分がたくさんある。

 a/d缶、カロリーエース。今はムース状の缶詰も豊富だ。まだまだ、大丈夫。

 口内炎のサプリメントとしては、ベネバックパウダーあたりだろうか。以前、ほかの猫に使っていたときは効果をさほど感じなかったけれど。説明書きを読むと、いちばん納得する。
 グレがあまり神経質ではなく、食べる気力が十分あることが救い。

 ふと、白内障はホメオパシーでは治らない、というのを何かで読んだことを思い出し、先生に聞いてみる。白内障のレメディはあるけれど、治り(完治)はしないでしょうねえ、とのこと。話のついでに、叔母のことを思い出し、緑内障は治るんでしょうかと聞いてみる。「そういえば、この間、眼圧が高いと診察された姉に眼圧を下げるレメディをあげたら、下がったんですよ」。なるほど~。

 この夏の暑さは、人も猫も、高齢者にはかなりきつかった。
 昨年の酷暑のなか、行き倒れていたこっこちゃんも、今年の暑さにまいった。しかし、空蝉さんのお母さんの甲斐がいしいケアのもと、低空飛行は続いている。なにより、本人(猫)はいたって機嫌がいいらしい。「大事にされている」ことが、いちばんの薬なのだと改めて思う。猫にはきちんと伝わっているのだ。

 こっこちゃんの黄疸は、血液検査の結果、肝臓からではなく、血液が破壊されてきていることからくるものだそうだ。エイズキャリア。肝臓由来の黄疸よりも、だるさはそれほど感じないでしょうが、と先生。1日3食の「御膳」を、ばくばくと食べているという。テーブルにのったり。

 病院のスタッフが、こっこちゃんを見るたび、「こんな素敵な老後が待っていたとは思いもしなかったでしょうねえ」と、しみじみと言う。

 自分はただ、行き倒れの猫を拾って、結局は他人に押し付けてしまっただけだ。何もできないけれど、祈らずにはいられない。感謝と、少しでも時がやさしく過ぎますように。

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「猫のエイズ」(石田卓夫)より。

口内炎に注意
 ご存じの通り、動物の体内には最初からまったく菌などないのかというと、そういうわけではない。口や鼻の中、あるいは腸の中などには多量の細菌がいて、生体を脅かすような悪い病原菌が侵入してくるのを抑えているのだ。
 こうした細菌のことを「常在菌」と呼んでいるが、抗生物質を使いすぎると、この常在菌のような善玉菌まで死んでしまい、そのあと逆に、悪い細菌が増えてくるということもあるから注意しなければならない。また、エイズの状態になると、本来悪さをしないはずの常在菌まで病気を引き起こすことがあり、実に厄介な話だが、これも一種の日和見感染症なのである。
 例えば、猫の口の中にはパスツレラという細菌がいて、これは特別弱い細菌というわけではないが、少なくとも猫の体内では、そこにいるだけで病気を引き起こすようなことはない。ところがエイズになった猫では、この菌がしばしば悪さをし、口内炎を悪化させたり、ごっくんと飲んだ拍子に誤嚥して一部が気管に入ると、肺炎になったり、肺が破裂して胸の中に膿がたまる「膿胸」を引き起こしたりする。
 もちろんパスツレラは最初から口の中にいる細菌だから、感染の予防といってもどうしようもないじゃないか、現実的な対処法があるのか、と思われるかもしれない。しかし、口内炎がひどくなってきているときは、口の中で細菌がたくさん増殖しているので、できるだけ口内炎の治療に手を尽くし、なおかつ口の中を清潔に保つようにしていけば、肺へ感染する危険性も少なくなると私は考えている。

by amemiyataki | 2007-08-23 08:16 | 日常
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