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餌やり覚え書き

 野良の子猫を見つけて、餌やりを始めて2週間が過ぎた。
 おとな猫2匹、子猫3匹のコミュニティだった。おとなはどちらも♀ということだけど、ちょっとあやしい。♂と♀かもしれない、よくわからない。こちらもペースをつかみだし、向こうも調子がわかってきた感じ。昨日、初めて日中におとな猫2匹を確認。「夜来るからね。待っててね」と、近づく一匹に声をかける。昼間に見る青い目は…ちょっと目つきが悪く、鋭く、気合が入っていた。よしよし。
 
 夜。車を停めて準備を始めると、どこからともなく子猫3匹がターッと走り寄ってくる。昼間約束した母さん猫が車に体をこすりつけ、私の脚に頭をごんごんぶつけてくる。困った。これまでの餌やりでこんなふうにすりすりしてきた猫はいなかった。やはり、「もらい馴れ」ているのだろう。この母さん猫は確かに痩せているけれど、ごはんを食べる目的よりも、人間とのコミュニケーションを求めているような節がある。困った。試しに人差し指で鼻先をちょんちょんとしようとすると。爪を出さないパンチをパンパンとよこした。タイプでいえば、ちゅらタイプかな。ハーッとかシャーッとか威嚇しつつもさほど本気ではない。あんまりシャーシャーいうものだから、心の中でシャーロット・ブロンテ。ブロンテと名づけた。もうひとりのおとな猫はとりあえずエミリ、と心の中で呼ぶことにした。

 子猫とはいえ、総勢5匹となると、けっこう目立つ。これも困った。きよちゃん、まーぶー、パト、ミルミル、ぴあ、パムたちのコミュニティを思い出す。不思議なことに、ブロンテよりふた回りほど大きいエミリは、ウェットには手をつけず、ドライフードばかりを食べる。

 そして、子猫たちの食欲のすごいことといったら。こちらが予想する量の3倍は食べる。食べる。底なし。

 飲み水のボウル。ドライ用のボウル1つ。ウェット缶詰用の皿2枚。けっこう人が通りかかるが、今のところ何も言われない。声をかけられ、注意された場合の返答を心の中で繰り返す。あっという間に平らげ、食事タイムが終わると、ウェットティッシュで食器を拭き取り、食べかすを袋にしまい、片付け終わり。ブロンテとは、その気になればもっとコミュニケーションがとれそうだけど、馴らすことは目的ではない、今のところ。子猫たちもつかず離れず、けっこう側にいるけれど、さわれない。このままでかくなり、成猫5匹のコミュニティになって、順次不妊手術をしていって…先のことを考えると途方にくれそうになる。懐具合も心もとない。バイト先の職場も最近、大幅な入れ替えがあり、新人が複数入り、今後出番は減ることはあっても増えることはないだろうな…という状況。うーむ。

 帰宅して、外にある水道蛇口で食器を洗う。気配を感じてたきが家の中でにゃあにゃあ騒ぐ。母が玄関ドアを開ける気配…慌てて食器を車にしまいこみ、ただいまと言う。母は私が猫保護していることを知らない。

 手帳にブロンテたちの出欠簿をつけている。全員出席の「5」が最近、ようやく続きだした。不妊手術の最初のターゲットはエミリかな。

 気が重くもあり、緊張もあり。

 プチポン保護猫の里親募集もがんばらなくては。
by amemiyataki | 2008-08-19 03:32 | 日常
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