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春を呼ぶ和菓子

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 この時期、母の体調は低空飛行。いつにもまして眠気がすごい(ナルコレプシーレベルの眠気)。食べるか寝るかどっちかにしたら? というくらい、文字どおり食べながら寝ている。調子が上がらないと気分もいまひとつ。恒例の「母を励ます会」の一環として、昨夜はちらし寿司と和菓子を持ち帰った。

 季節を映す上生菓子の風情はとてもいい。そういえば、藤むら(東京・本郷)の黄身しぐれが食べたいなあとふと思い、検索したら…閉店してしまったという情報が。そうか、もうあの黄身しぐれは口にすることができないのか。残念。デパートの物産展によく出展する九州の黄身しぐれは、私が思い描く黄身しぐれとはまったく別物。コンセプトがそもそも違うと思う。東京・青山は骨董通りにある菊家のサイトを見て、わくわくした。いいなあ、練りきり。地元の上生菓子もまあいいけれど、やはりちょっと違うような気がする。申し訳ないけれど。

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 WBCに引き続き、今週は高校野球に興奮。まさか岩手のチームが甲子園決勝進出だなんて。
 知り合いの息子さんが、盛岡の中学校(私の母校でもある)から県内では野球の強豪、一関学院に親元を離れて入学、寮生活を送り、野球に明け暮れている。昨秋の試合内容、成績からいって、春の選抜に選ばれるのはどう見ても一関学院!というほとんどの予想を裏切り、選ばれたのが花巻東高校。「プロ野球のスカウトも注目するピッチャーがいるから、その子を甲子園で見たかったのよ…」と、知り合いは複雑な胸中をもらしていた。
 そう聞いていたので、私も最初はあまり興味がなかったのだけれど。一戦、また一戦と勝っていき。ベスト4になり、準決勝を見ていて、あら~、うっそー、もしかしてこのまま勝っちゃうの? 勝っちゃうの? 勝っちゃった~! 決勝進出!? すごい!! と盛り上がり。

 何がすごいって、自分が知っている中学校出身の子どもたちが、甲子園の決勝にまでいって大活躍していること。全員が県内出身者。盛岡や滝沢の出身がけっこういて。どの中学校がどんな感じか、だいたいわかるから、こそばゆい。
 何度か取り上げられていたが、全員岩手出身者のチームで甲子園優勝、日本一を!が、監督はじめ選手たちの目標だそうだ。たしかに、岩手の強豪チームは県外からの野球留学者がほとんどだ。野球は関西・九州という「西高東低」が、最近では北海道から優勝校が出て、同じく雪による練習不足に悩む東北が優勝できないわけがない、と機運は高まっていたようだった。
 何より、花巻東の現監督が、監督になって初めて甲子園に行った3,4年前のこと。戦う相手校の選手たちが、抽選で対戦相手は「岩手の高校」と知ったとき、いっせいに大拍手して喜んだというエピソード。「楽勝」「勝ったも当然」「岩手に当たってラッキー」ということだろう。残念ながら、結果はそのとおり、岩手は初戦敗退。
 初戦突破がなにより厚い壁の岩手。まして、優勝旗は白河の関(福島)を越えたことがないという。
 花巻東のピッチャーも、県外からの誘いがひきもきらなかったにもかかわらず、あえて岩手にとどまって、岩手で優勝することにこだわった。ジュニア時代から戦う野球小僧たちに、自分と同じ高校(花巻東)に行って、甲子園で勝とうぜと声をかけ、チームメイトを作ったそうだ。声をかけること11人。練習では必ず「日本一、日本一、日本一!」と声あげをしているそう。監督に言われたとかそういうことではなく。
 関東の高校と練習試合で連勝すると、相手の監督が選手たちに「岩手になんか負けやがって」と叱っているのが聞こえて屈辱を味わったとも、花巻東の監督は言っていた。

 私が東京で働いていたころ、出身は?と聞かれて「岩手です」というのが恥ずかしく、「盛岡です」と答えていた。「それって…青森県?」と、おかしなやりとりになってしまったり。確かに田舎者というコンプレックスはあった。が、甲子園で堂々と活躍する彼らはコンプレックスにとらわれることなく、悔しさをバネに、いやそれ以上に日ごろの努力を支えに、大舞台のプレッシャーに押しつぶされることなく、見事な試合をして感動を与えてくれた。

 最近では、もうそろそろお辞めになっては…という政治家のあの方が話題になり、その少し前は宝くじ殺人やら地震、平泉中尊寺の文化遺産登録見送りやらで、「元気です、岩手。」のキャッチフレーズもなんだか空回りで湿っぽかった岩手に、明るい爽やかな風を送ってくれた。ありがとう。

 決勝戦の8・9回戦はあいにく、カーラジオから聞くにとどまったけど(しかし、ラジオの中継アナウンサーは実にうまい)。あそこまでいったら、優勝するしかないでしょう、だったけど。試合直後、監督がインタビューで「いい試合でしたね」とか「今後、どういう課題が…」とかあれこれ聞かれても「いい試合ではなく、勝つための試合をしていたので、今はただ悔しいです」と、しきりに悔しいと言っていたのは正直なところだろう。ピッチャーが「野球の神様がまだまだ練習が足りないと言っているんだと思います」と言っていて、またまた感心。

 ちょうど駐車場に車をとめたところで9回裏。離れることもできず、じっと傾聴。
 ダメだったか~。はぁとため息をつき、車を降りたら、駐車場内にはほかにも似たようなおじさんたちが何人かいて、フロントガラス越しに目が合い、苦笑い。
 クライアント先の職場に入ったとたん、それまで応援していた緊張感がほどけて脱力の空気が漂っていた。

 街は決勝進出と祝準優勝の号外ふたつが出て、私も歩いていたら「花巻東、どう思います?」と、テレビのマイクを向けられた(そそくさと逃げたけど)。

 花巻東旋風にわきたった、4月第1週の岩手。

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 先週に引き続き、ぜんちゃん通院。体重変わらず。体温は先週が微熱(39.5度)。今日は39度。先週は緊張しっぱなしで、鍼のときもぴくりともせず、終わった後は肉球が汗でびっしょり。今週は少し余裕が出たのか、「いやにゃ」。
 顔もだいぶすっきりして、ハンサムぜんちゃんに戻ってきた。目がすっきり。ぜんちゃんは、それはそれは美しい翡翠色の目をしている。薄茶(カフェラテ色ともいう)の毛色に映える、ペールグリーン。

 「こんなに(鼻汁や涙)出て、目や鼻が溶けるってこと、ないですかね?」なかば冗談、なかば本気で心配で、聞いてみる。「ないです」と先生。

 先週同様、前足の手、指と指の間に一本ずつ、鍼をうってもらう。そこにはなんのツボが…?と聞くと、たくさんあるらしいが、ぜんちゃんの場合は、「肺と消化器」と。犬の場合はさほど抵抗ないそうだが、猫で指の間に打つのは相当な拒否にあうそうだが、ぜんちゃんは優等生だった。そういえば、モリのときも試したけれど、振り払われたっけ。

 鼻詰まり→呼吸器系疾患→肺 肺が弱いと消化器も弱いんですよねと先生。そういえば、ぜんちゃんはうんちが緩い。よく、お尻についているときがあった(今はほとんどないけど)。なるほど~。

 そういえば、先日のセミナーのときにとったノートに、「腎臓は恐怖を受け止める場所」みたいな書き込みがあった。ただ書き留めるだけでなく、整理しないとな…。

 口内炎(歯)→腎臓→心臓→脳  という経絡も覚えておくこと。


 
by amemiyataki | 2009-04-04 15:29 | 日常
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