<< 覚え書き――体は小宇宙―― 6月版 プチポンショッピングオ... >>

万物に陰陽があるように

a0099350_1258414.jpg

チャームポイントは「枝豆色の目」。茶毛によく映える



 県南と宮城北部の大地震から一年。地元新聞紙に、被災した家に残る猫たちのために餌やりに通う男性の写真が載っていた。仮設住宅へは猫たちを連れて行けず、かといって仮設住宅にいられる期限はあと一年。助成金を受けるには被災した家を取り壊すのが条件。しかし助成金で新築を建てるには足りず、59歳の自分にローンが組めるわけもなく…。読んでいて暗澹たる気分になった。こういった状況に一年以上、自分が置かれたとしたら…? 尻尾を嬉しそうに上げてごはんをねだるキジトラの猫の写真。

 先日の朝日新聞には、杉本彩さんのことが載っていた。ちょっとギラギラした感があったけど、ダンス、芸能活動以外に、野良猫の保護、里親探しも忘れない、というようなことが書いてあった。確かに、あのタレントは猫っぽいよなあと思いつつ、好感を持った。言ってることにブレがなく、芯がある。なにより、やっていることのバランスがとれている。

 アルフィーの坂崎さんの著書に(この人も本当に多才な人だ)ネコロジーがあるが、猫保護本として読み応えがある。

 坂本龍一さんにいわせると、最近のNYセレブたちの間ではレストランでミネラルウォーターを注文するのではなく、あえて「水道水を」と言うのが流行りなのだそうだ。
 そのへんの意義の詳しいことは忘れてしまったけれど、有名人が率先して営利目的とは別の何かを呼びかけ、それが常識的なことになること。例えば野良猫問題では餌をやる人にただ非難を集中させることとは別の解決法がきっとあることを率先し、それが流行りのムーブメントからひとつの常識になるといいなあ。人にも動物にもやさしい環境というのを真剣に考えてほしいなあ、実践してほしいなあえらい人たち。

 万物が陰と陽でできているように。人もそれぞれが「自分」と「自分以外」のものとの間にバランスをとれるように。自分を大事にしつつ、他者のために行動を起こすことができるように。自分も猫も家族も大事にしつつ。

 なんてことをつらつらと思ったりして。


 ホメオパシージャパンの会誌にお世話になってる獣医師の先生が載っていた。出会う人、動物たちそれぞれが自分にとってはレメディ(治癒の薬)であり、自分の中にある小さな芽を育ててくれた…というようなことが書かれていた。確かに、自分では自分の背中を見ることはできない。他者とかかわることで自分がどういう人間であるかに気づかされ、成長していく。今ある自分は、自分だけの成果ではなく、人とかかわり合ってこその自分であること。


自分のことは自分一人では絶対解決できない。これらの体験を通して私はこう確信しています。その代わり、人から私に発せられた言葉、助言、あるいは自分には関係ないような何気ない一言、それらを曇りのない素直な気持ちで聞くこと。周りのいろいろな出来事、それらをこだわりのない目で素直に見ること。それさえできれば、自分の中の何かがそれに自然に反応し、自分を思いもよらなかった方向へ、しかし必然の方向へと導いてくれるのだと思います。まさに、私の周りの全ての人、全ての動物、全ての出来事が、私にとってのレメディーなんだなあと感じます。

そして私は今、動物たちにレメディーを使えることが、とても幸せだと痛感しています。動物たちは言葉でコミュニケーションをとれません。だからこそなおさら、彼らの仕草、表情等を注意深く、こだわりのない目でみなければなりません。そうやって、彼らを揺り動かすレメディーを見つけられれば、本当に信じられないくらい生き生きと代わってくれるのです。その姿を通して動物たちは、生命の無限の可能性を見せてくれます。

人生はレメディーで満ちている


by amemiyataki | 2009-06-09 01:48 | 日常
<< 覚え書き――体は小宇宙―― 6月版 プチポンショッピングオ... >>