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リハビリ中

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山越え 9月12日(土)撮影



 退職にあたって、お世話になった職場の方々にお菓子でも…と思い、先週土曜、母の実家がある町へ。この町の菓子店の「アーモンドクッキー」がいいかと思い、ドライブ。
 この画像は、山越えするときに母が「この景色は撮っておいたほうがいい」と言うので、車を止めて撮影。

 辞める人間が「(菓子を配るなど)そったなことするんだ~」と、母はしきりに不思議がる。自分が仕事を辞めるときは、花束をたっくさんもらったもんだなあ…などなど。
 花束こそもらわなかったけど、「猫」モチーフのタオルハンカチやらソックスやら手ぬぐいやら…思いもかけない人たちからもらったのは意外だった。それにしても、そんなに「猫」光線を出していたっけ??

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 この画像を見て、どこか外国風だなあと思った。最近、いきなりはまった梨木香歩さんが旅したという(「春になったら苺を摘みに」より)、イギリスの湖水地方ウィンダミアもこんな風景だったのではないか…など思ったり。

 「永遠のゼロ」の前だったかどうかは忘れたけれど。本屋に行き、ふと目に留まったのが「西の魔女が死んだ」。ファンタジー風なタイトル、児童書というジャンル分けから、なんとなく縁遠かったのだけれど、文庫本という手の出しやすさもあり、購入。

 おもしろかった。なぜ、主人公の祖母がイギリス人でなければいけないのか、その設定に多少違和感があったが、後で著者のイギリス体験を知り、納得。著者にとって「イギリス」は特別であり、主人公に大きな影響を落とす祖母がイギリス人であることは必然だったのだ。
 なにより、主人公の迷いや戸惑い、見えないものに対する怒りといった思春期の心模様よりも、「アイ・ノウ」とやわらかく答える、イギリス人の女性に魅せられた。
 日々の糧を稼ぐという年齢を終え、終わりに向かって、静かに祈り、暮らすというスタイル。野いちごを摘み、ジャムを作り、洗い終えたシーツはあらかじめ水をまいて汚れを落としたラベンダー畑の上に広げて香りを移す…。一日一日を静かに、丁寧に、等身大に生きる。

 この小説もよかったけれど、著者の初めてのエッセイという「春になったら…」で、著者に深い共感を覚えた。シュタイナー教育を身につけようとイギリスに渡り、クウェーカー教徒の夫人の家に下宿し。夫人のこと、下宿にやってくるさまざまな外国人たちとの交流。第二次世界大戦で宗教上、戦争に行くことを拒んだ人たちのこと。一文一文、一語一語が頭にすとんと入ってきて、とても好ましかった。

 ……なのに。どういうわけか、「春になったら…」の文庫本が見当たらない。途中までしか読んでいないのに…。もっと読みたくて、「ぐるりのこと」も買ったのだけど、「春になったら…」が忘れられない。
 あろうことに、ラブラドライトの指輪までなくしてしまった…。うーん。

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 この先、外国に行くことがあるとは思えないけれど、もし行くとしたらイギリス、欧州は行ってみたいところ。以前は、アメリカに行きたい、とりわけディープサウスのニューオーリンズなどと思っていた時期があったけど。

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 バイトがなくなり、メインの仕事一本となったわけだけれど。久しぶりにほぼ一日中、職場にいて。いや~なんともはや、ほんっとうに気が滅入る「席」を用意されたものだ。壁に向かい、みんなに背中を向け、下手をすると誰とも口をきかないで一日が終わるという(べつにおしゃべりしに来てるわけでもないのだけれど)。
 長年、いろんなクライアントの職場へ行き、席を用意してもらって仕事をしているわけだけど…こんなにビミョーな席は初めて。
 (滅入る気分をなんとかしようと観葉植物を置いたものの、たちまち植物も元気を失い、慌てて家に持ち帰った。台所で、元気にしている。)

 どこかに「属する(belong to)」ことが当たり前の社会活動を行う人間にとって、どこにも属さないというのは、なかなかにきつい。精神的に。前のように、デザイナーチームの端っこにでも机をくっつけてもらえたら…と思っても、もう口にするには遅すぎる。
 仕事柄、めいっぱい集中していると、しまいに口をきくのもおっくうになり、最後は壁に向かって「お先に失礼します」ともごもごつぶやいて退室する始末。これは私の悪い癖(へき)だ。

 乗り越えなくては。席があるだけでもありがたいと思うこと。

 愚痴はこれでおしまい。
by amemiyataki | 2009-09-16 18:28 | 日常
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