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しあわせな夢 その2

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モーツァルトという名のケーキ(byマイヤーリング 岩手県滝沢村)



 「カラメルクリームをサンドした、ラム酒風味のチョコレートケーキ」と説明書きがあった。ここの店主はオーストリアで修業したそうで、彼の地が生んだ大音楽家の名前を冠した秋限定のケーキは、何か物語を感じさせる。バイオリン、枯れ葉、紅葉。紅葉の具合はひとつひとつのケーキによって異なり、小技をきかせた心配りもにくい。しみじみと美味しいケーキだった。

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 先週金曜、早朝割引(といっても、9時30分始まり。1300円)の回に、「THIS IS IT!」を見た。

 始まる前から、BGMにMJの音楽を流していた。もうそれだけで、感傷に浸ってしまう。カップルは少なく、ほとんどが一人で。熟年男性の姿がけっこうあった。

 マイケルのプライベート用に記録撮影したもの、と断り書きがあったけれど、どう見ても、マイケル亡き後、未完に終わったコンサートの代わりにショービズとしての計算が垣間見えた。それがいいとか悪いとか言うのではない。このドキュメンタリー映画を見るなり、これだけたくさんの人、経費をかけたら、何かかたちにして商品として発表せずにはいられないのも無理はないと思った。なにより、マイケルの稀有な才能、彼が伝えたかったメッセージを、世界中の人とシェアしたい、そうしなければ、というスタッフの意気込みを感じた。

 見て、本当によかった。

 冒頭、オーディションのためにさまざまな国からやってきたダンサーや歌い手、ミュージシャンらが、目を輝かせて「マイケルと同じ舞台に立てたら最高に光栄!」と口々に語る。そう、マイケルのパフォーマンスはもちろんだけれど、全編を支えるのはこうした「みんなマイケルを愛している」というバックダンサー、ミュージシャン、ヴォーカリスト、照明、スタッフ…彼らの熱い思い。

 不思議なことに、選ばれたバックダンサーたちのスキルは相当なものだけれど、彼らを率いて歌い、踊るマイケルにはやはり及ばない。マイケルも、ひとりでも充分魅せてくれるのだけど、やはりバックダンサーたちがいたほうがひと際輝く。

 知らない曲はひとつもなかった。踊りのひとつひとつに目を奪われ、感動した。なんて腕が長く、手が大きいのだろう。最後に「THIS IS IT」を聴き、もうこれ以上、MJの新曲を耳にすることはないのだと思うと、悲しかった。

 この映画で、伝説は完成された。いつでもマイケルに会うことができる。

 ムーンウォーカー。永遠に。ありがとう。
by amemiyataki | 2009-11-09 23:43 | 日常
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