カテゴリ:日常( 394 )

新しい年

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ふぁんじにさんからいただいた大ぶりの黒豆を、年末に母が煮豆にした。

その後、またもめてとうとう年取りはしなかった。大晦日に床の間と神棚に年取りの料理を上げなかったのは、たぶん初めてのことかもしれない。

なかったことに、ほうっておいて寝かせておくのがいちばんましな解決法なのだろうと思いつつ、なんだか納得がいかなかったのと、急にどうでもよくなった脱力感とで、何かするのをやめてしまった。紅白も見なかった。

それでも、年は明けるわけで。用意しておいたもので雑煮を作る母を見て、それもまた申し訳なくて。

たぶん。こういったことの繰り返しなのだろうなあと思いつつ。

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たきも16歳。


今年は春から勤務先が替わる。


一生を春夏秋冬になぞらえるなら、母とたきがいる季節は冬。ちーと私は秋。


これまで、人生終わったなあと思ったことは2度あって。
そう思ったはずなのに、変わらず人生が続くことにびっくりして。
そうか。自分で決めることはできないものなのだと悟って。
ならば、頑張るしかないだろうとそれなりに力を振りしぼり。

ロスタイムがどれほどあるのかわからないけれど。

全力疾走はとうてい無理だけれど。

描く夢は大きいのかどうかもわからないけれど。


悠々として、急げ。

5年後、起業することを目標に今年から5年間、新しい場所で働くことができますように。

家族を大切にできるよう。

保護猫に新しい本当の家を見つけることができますように。

福島から、一匹でも多く猫を保護することができますように。

全力でなくとも、力を尽くすことができますように。

世界が平和でありますように。
by amemiyataki | 2016-01-03 12:43 | 日常

小さくても、花を咲かせて。

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乙女椿(福島県浪江町にて)




熊本は天草出身の作家・石牟礼道子さんの記事(朝日新聞2015.9.26付)を読んだ。



福島の原発事故直後のニュースを見て、「水俣と同じことが起こるだろう」と感じたという。

原因の企業が、地元に雇用を生む存在でもあることから、地域社会が分断され、被害が回復されないまま忘れらていく。

「福島と水俣で起きたことの背景にあるのは、現代はお金が一番の生きがいであり、倫理だということです。

本当はそうではなくて、小さくても花をさせて、その香りを次の世代に残すのが人間ではないでしょうか。

そうしてつないでいく魂があるはずです」



福島の原発事故の後、石牟礼さんが詠んだ俳句。


毒死列島身悶えしつつ野辺の花



水俣で育った石牟礼さんのそばには、いつも不知火海があった。



さくらさくらわが不知火はひかり凪


穏やかな内海は陽光を照り返し、「まるで一枚の光の布のように見えることがある」という。

そんな海の様子を、地元の漁師たちが「きのうは、ひかり凪じゃった」と話していたのを思い出して詠んだ句だ。

有機水銀で汚染されたのは、その美しい海だった。




私たちは、次の世代へ何を残していくのだろう。
by amemiyataki | 2015-09-26 15:14 | 日常

この先に見えるもの

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常磐線(福島県双葉町にて)



2015年9月5日午前0時、事故が遭った原発から20キロ圏内に指定されていた、

旧警戒区域のうち、楢葉町に出されていた避難指示が解除された。


6日、ありこさんといつものように給餌に回っていたら、給餌場所になっていた、依頼主さん宅の解体工事が始まっていた。


給餌器はなくなっていた。


依頼主は震災後、避難先で病気を患い、今も闘病中だ。

写真の線路の先に、ふたば駅がある。

里親さんを訪ねに行ったとき、降りた駅だ。もう10年前のことだけれど。


ほんの少し、立ち寄っただけの町で、ささやかな思い出しかないけれど。

震災後は、数えきれないほど通った町。


この町に出された避難指示が解除される見通しは立っていない。


住んでいた人たちの思い出は。記憶は。

住んでいた、ふるさとへの思いは。


何もかもが、何か見えないものと目に見えるものに、のみこまれていくみたいで。


言葉をなくして立ち尽くすとは、こういうことだ。


ふたば駅の先に、原発がある大熊町の駅がある。
by amemiyataki | 2015-09-08 07:31 | 日常

人生に必要なもの

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いつものように、キャットフードを給餌器に補充していると、遥か頭上でトンビが2羽、回転しながら「ピーヒョロロ…」と、独特の声で鳴いていた。

聴いているこちらもつい、嬉しくなるようなトンビの鳴き声にしばし聴き入ったのは、人生初かもしれない。などと、ぼんやり思う自分の前に広がる風景がこれだ。


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福島県南相馬市小高区で



かつてここは、住宅地だった。震災から4年経ち、浸水工事を経て瓦礫は撤去し、やっと更地になった。
昨年冬まで、ここは沼地で、シベリアから飛来した白鳥が群れをなしていた。

ここは、家を修復することは認められても、新たに家を建てるのは無理だろうということだった。

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by amemiyataki | 2015-05-31 08:56 | 日常

表現すること(覚え書きとして)

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たき 今年11月で満16歳



少し前までは、書くことで自分自身が「repair(修復)」されていくのを実感し、書くことが自分には必要不可欠なのだと思っていたのだけれど。

いつ頃からなのか、言葉に詰まるようになった。

震災から4年。自分が持つ引き出しの中身が空っぽになってしまったような。

けれど。

ブログをやっていてよかったなあと思うのは、過去の自分の言葉に励まされ、勇気づけられるという回帰。

そして。

書く言葉に迷っても、代わりに今は写真を撮る喜びがある。

表現すること。書くことでも、撮ることでも。

少しずつ、回復していこう。
by amemiyataki | 2015-05-30 00:55 | 日常

のりたま

昨日に引き続き、にゃんこはうすの保護猫をご紹介。


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のりたま



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この角度は…かわいく撮れないな~


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う~ん…


撮る角度によって、同じ猫でもずいぶん雰囲気が違う…。

愛嬌がある。まさに、そんな感じ。

いい子です。


*****

【お願い】



6月5日(金)~7日(日)、東京都武蔵野市吉祥寺の東急百貨店で、「にゃんこはうす写真展」が開催されます。

ただ今、運営費をサポートしてくださる個人・法人様を募集中です。

また、ポスター、フライヤーを設置してくださる関東圏の動物病院、ショップを探しています。

学校や公共施設など、ご快諾をいただけるならとてもありがたいです。


その他、お願い事等ありますので、詳しくはこちらをご覧ください。

★写真展に関するお問い合わせは、以下のアドレスまで。

 nicky.5nyans@gmail.com  (西田)


どうぞよろしくお願いします。
by amemiyataki | 2015-05-10 12:02 | 日常

ミック

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にゃんこはうすで保護している、ミック♂(FIV+ Felv+)


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GWの連休中、にゃんこはうすにお手伝いに来てくださった三毛田さんから、撮影の手ほどきを受けた。

デジイチを持っていても、ほぼオートのAv(絞り優先)でしか撮ったことがないのだけれど、

「シャッタースピードと光が大事!」と、初めてTv(シャッタースピード優先)で撮ったのが、これ。

露出の補正もして。


夕方の薄暗い室内で撮ったけれど、いい感じに明るい。

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楽しい~。


見せてもらった、奥入瀬渓谷の滝の写真、星空の写真。

いろんなものを撮りたくなった。

愛機を操る、三毛田さんの頼もしいこと。

教えるのが上手な人から、教わるのは楽しい。

ついでに、パワーポイントのFキー操作まで教えてもらった。

*****

【お願い】



6月5日(金)~7日(日)、東京都武蔵野市吉祥寺の東急百貨店で、「にゃんこはうす写真展」が開催されます。

ただ今、運営費をサポートしてくださる個人・法人様を募集中です。

また、ポスター、フライヤーを設置してくださる関東圏の動物病院、ショップを探しています。

その他、お願い事等ありますので、詳しくはこちらをご覧ください。

★写真展に関するお問い合わせは、以下のアドレスまで。

 nicky.5nyans@gmail.com  (西田)


どうぞよろしくお願いします。
by amemiyataki | 2015-05-09 01:28 | 日常

小岩井農場の桜

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農場を駆け抜ける県道。

「中丸(なかまる)」のあたりの桜並木、一番手前がいわゆる小岩井の標準木なのだそうだ。

これは、4月22日撮影。




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翌日、一気に開花。





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標準木の桜。

この週末が見ごろだと思う。



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一本桜はまだ。

by amemiyataki | 2015-04-24 07:18 | 日常

花の記憶

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春先に咲く花の色は、黄色が多いように思う。


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ミツマタ

オレンジのミツマタが咲く家には、茶トラの猫がいた。

いまだ見つからず、母屋は瓦の屋根が崩れ落ち、床が抜け、朽ちてしまった。




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椿を生垣にしている家は多い。



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乙女椿

この家には2年間、主の留守を守るように、サビ柄の猫がいた。

無事に保護。シェルターにゃんこはうすで一年近く暮らし、飼い主さんに迎えにきてもらい、今は新しい家で暮らしている。


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アカバナユキヤナギ

どこの家の庭も広く、春にはたくさんの花が咲き、秋には木々の枝にたわわな実をつける。

けれど、季節の移り変わりを見届ける家の住人は、いまだ避難したまま。


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ハクモクレン

この花が咲く庭で保護した白猫は、飼い主はとうとうわからなかったけれど

新しい家族のもとへと巣立っていった。

この家の隣に住む猫は、いまだ見つからないまま。


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木瓜(ボケ)

見事なボケの木がある家では、首輪がたすき掛けになった猫を保護できた。

けれど、その家にいた猫は、やはり見つかっていない。

どこに行ってしまったのか。





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たくさんの小さな命が消えてしまった。

どこへ?


花だけが知っている、小さな命の行く末を。


(写真はすべて福島県浜通りで撮影)

by amemiyataki | 2015-04-05 02:26 | 日常

永遠の見える日

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猫の目に、世界はどんなふうに映るだろう



通勤時間は、ドアツードアで1時間。

少し前は、ポッドキャストで安住紳一郎の日曜天国を聴くのがマイブームで、大口開けて笑っていたのだけれど、バックナンバーもすべて聴き終わってしまったので、夏以降はおとなしく(?)カーラジオでNHK第一放送を聴いている。ちょうど東北のローカルな話題が流れる時間帯で、なかなかいい。

朝の民放ラジオもそうだけれど、閑話休題的に“歌のない音楽”がBGMで流れるもので、何げなく聴いていると、「永遠の見える日」という音楽が流れた。

ボサノバ調にアレンジしていたせいもあり、うーん、あちらの音楽の題名って気が利いているというかおしゃれねーなんて思ったのだけれど…松任谷由実の曲だったかー。しらなかった。

ユーミンの曲では、荒井由実時代の「やさしさに 包まれたなら」が何か神がかり的な出来だと思う。「目にうつる全てのことはメッセージ」の部分。

(ウィキったら、「魔女の宅急便」のテーマソングに使われていたのかー。知らなかった。)


そういえば、今週始まった朝ドラ「マッサン」の主題歌が中島みゆきの「麦の唄」。麦畑を駆け抜ける駿馬の群れに、母と感嘆。

“日本ウイスキーの父”といわれるニッカウヰスキーの創業者をモデルにしたドラマで、ヒロインは朝ドラ初の外国人。大正の時代にウイスキーを学ぶため単身スコットランドに渡り、当時珍しい国際結婚をした“マッサン”と“エリー”の物語。おもしろかった。

アイルランドのことはなんとなくはわかっていたけれど、スコットランドも実は独立を望む人が多くいることを改めて知った。

宗教とか。信念とか。憎しみとか。

そんなことにとらわれる人間の目に、永遠が見えることってあるのかなあとふと思ったり。



なぜ、地震地帯に原発を建設するのか、私には日本が理解できない。日本全体が地震地帯なのに。

2011年の原発事故後に語ったロシアの大統領の素朴なつぶやきが、今さらながらあちこちのタイムラインで見かけるこのごろ。

日本人として、私もまったく理解できないし、恥ずかしい。
by amemiyataki | 2014-10-04 23:30 | 日常