<   2014年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧

3年という月日

a0099350_3584142.jpg


一見、ただの白鳥の写真に見えるのだけれど……。2014年2月撮影。


a0099350_359763.jpg



冠水した道路に、渡り鳥の白鳥たち。



a0099350_421684.jpg


2013年6月撮影時の、同じ場所。


福島県南相馬市小高区浦尻。


震災で防潮堤は決壊。地盤沈下もあるだろう。

ずっと。2年近く冠水したまま。


ポンプの排水装置も使って、やっと道路の全貌が見えたと思ったのもつかの間で。


大雨が降るとたちまち、冠水。


この時は、大雪がとけて冠水。


a0099350_465528.jpg



なんとも、不思議な光景。


ここは、震災から1年後に警戒区域が解かれて日中の立ち入りは認められたものの、人はいまだに住むことができない。


人よりも、遥かに多い野鳥の群れ。


3年経つのに。




a0099350_48282.jpg


同じ南相馬市小高区浦尻。2012年3月11日撮影。


a0099350_495298.jpg


同じ場所を2013年3月17日撮影。



3年という月日は短いのか。長いのか。

3年で人生は変わる、なんてCMがあるけれど。


たった一瞬で、人生は変わる。

3年経っても、もとに戻れない人生がいくつもある。




「ふるさとの象徴が除染ごみの下に埋まるのは耐えられない」


東京電力福島第一原子力発電所のある福島県双葉群大熊町の郷土史研究家がそう語っている新聞記事を読んだ。

中間貯蔵施設の候補地に、故郷のよりどころともいえる海渡(みわたり)神社が入ってしまったことに深い絶望を味わっていた。

その神社から西の方角に、日隠山(ひがくれやま)という山があるのだそうだ。

春分と秋分の1年に2回だけ、神社から日隠山を見ると、ちょうど太陽が山の頂から沈む様子が見えるのだという。

そんなふうに、先人が自然を尊び、大切にしてきた故郷を。


地続きの同じ国で、耐えがたい絶望と悲しみにある人がたくさんいることを。

忘れていいはずがない。3年経ったからといって。


なぜ、直すことができないものを人は作り続けるのか。

わからない。


私が見るこうした福島の風景は、すべて震災後のもので。


震災前の、のどかな風景をいつか見たいと焦がれるように思うのだけれど。


どうして? と、いつも答えのない現実を見て、立ち尽くす。
by amemiyataki | 2014-04-19 04:25 | 日常